読書感想 第77冊
なぜ、働くのか
田坂広志人間塾
生死を見据えた『仕事の思想』
田坂広志
PHP出版社
田坂広志??
多摩大学大学院教授です。
原子力、起業に詳しいそうです。
グロービズの講演動画がyoutubeにあります。
参考に貼りましたのでご覧ください。 www.knana.tokyo
仕事の思想
この本は「仕事の思想」について書いたものです。
「思想」…現実に流されないための錨
これを追求します。
「思想」を身に着けただけでは足りず
「覚悟」も大学までに身に着けないといけないのです。
自分の行っている仕事の「三つの原点」を見つめなおすこと。
①「死生観」とは「生死」という深みにおいて観る事
②「世界観」とは「世界」という広さにおいて観る事
③「歴史観」とは「歴史」という流れにおいて観る事
「死生観」
過去に優れた仕事を成し遂げてきた経営者は、
「生死」の深みを見つめる体験をしています。
経営者として大成するためには、
「三つの体験」を持っていなければならない。
「投獄」「戦争」「大病」のいずれかの体験を持っていなければならないのです。
生きる死ぬの極限の体験を通じて
決して揺らぐことのない「覚悟」と「思想」を身につけなければならないのです。
使命とは、命を何に使うかです。
「世界観」
グローバリゼーションや国際化ではなく、
『世界がもし100人の村だったら』に書かれるような
世界の人類が、いかなる状況にあるかを知る、という事です。
我々は「エリート」である。
①半生記以上も戦争のない平和な国に生まれ、
②世界でも有数の経済的に豊かな国に生まれ、
③大学などの高度な教育を受けることができ、
④自分の力が生かせる職場で働くことができ、
⑤生活するのに十分な給料を得ることができ、
⑥五体が満足で、心身ともに健康が与えられ、
⑦互いに支えあえる友人や仲間や家族がいる。
が「エリート」で、
こうした境遇を与えられた人間は、ごくかぎられた少数だからです。
「エリート」は恵まれた人間で、
ほんのわずかな「想像力」で理解できるからです。
今の日本の人は、
世界という広がりにおいて観るならば、
ひどい境遇ではない、
そのことに気がつくか否か、が我々に問われています。
エリートには使命がある。
ノブレス・オブリージェ(高貴な人間が持つ義務)
今は、「使命感を持って生きる人間の高貴さ」と置き換えられます。
「歴史観」
人類の歴史を学ぶだけでは見えてこない。
人間の意味を問う事が必要で、
それは「宇宙の歴史」に目に向ける事です。
宇宙に対する問いを、その深みにおいて問う事、
これが人間の意味を深く考える事なのです。
最先端の文化の段階を歩んでいる人々には大切な使命があります。
それが、
人類全体の可能性を切り拓く、
です。
なぜ、我々は働くのか
この問いは生涯の問いです。
生涯をかけて、その答えを求めていくものです。
この生涯の問いから、
深い「思想」が生まれ、
それが現実に流されぬための「錨」になります。
答えのない問いを、問い続ける力。
それが真の知性で、
命尽きるその瞬間まで、答えのない問いを、問い続けたか。
生を終えるとき、我々に、そのことが問われるのです。
K七のまとめ
この本はシリーズの序章にすぎません。
興味のある方は続きも読んでみてください。
サラリーマンの仕事の価値は、
その人物が、何を見つめているか、
その仕事の彼方に、何を見つめているか、
です。
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