読書感想 第55冊
指揮官の流儀
直球リーダー論
曺貴裁
チョウキジェ
角川学芸出版
監督者、指導者の本が続きます。
ビジネスではなく
スポーツ本です。
曺貴裁??
2012年から湘南ベルマーレ監督です。
在日韓国人二世の両親の元、
京都で育ちます。
中学は京都韓国中学ではなく、
サッカーのため大原中学、洛北高校、早稲田大学へと進みます。
その後、日立製作所、柏レイソル、浦和レッズ、ヴィッセル神戸を経て引退。
ドイツへ留学後、川崎フロンターレ、セレッソ大阪で
ジュニアからトップチームの監督、コーチとさまざまな経験を積んでいます。
湘南ベルマーレ??
前身はフジタ工業サッカー部。
Jリーグは1994年ベルマーレ平塚で参入。
1999年フジタの経営難で、
2000年から湘南ベルマーレになりました。
ライザップが2018年から筆頭株主になって話題になりましたね。
ちなみに
1995年~1998年まで中田英寿が在籍していました。
湘南ベルマーレの本として
眞壁潔『崖っぷち社長の挑戦』
戸塚啓『低予算でもなぜ強い?』
などがあり読みました。
それはまた別な話…
観察について記されています
監督の半生とコーチ論、監督論が書かれていて、
盛りだくさんの内容です。
第Ⅱ部 直球リーダー論
4 相手を観る・知る・好きになる
僕が選手たちを見る感覚は、
親と子どもの関係と似ている。
たとえばまゆ毛の形がちょっと変わっていても、
会った瞬間に気づく。
食事のときに座る位置や、
いっしょに食べる相手が変わったときも「あれ?」と思う。
2014年の夏には、
湘南ベルマーレの育成年代の子どもたち、
20人くらいを指導する機会があった。
急な話だったが、
子どもたち全員の顔と名前を一致させて練習に臨んだ。
選手たちのことを知りたいからどんなことでも観察してしまい、
その結果としていろいろなことを覚え、
気づくことができるのかなと思う。
さらにいえば、
僕の中における指導者とは、
預かる選手たち全員を好きになることが大前提だ。
とあります。
クールな落合と比べるとだいぶホットで
尾木ママの話に近いと思いますね。
予算が低く、限られた戦力の中で
攻撃に特化した「湘南スタイル」を築くには
こういった指導者の想いが必要だったのでしょうね。
【悩めるマネジャーのためのマネジメント・バイブル 國貞克則】が普通の人にこそ管理職になってほしい最高の良書だという件 - K七のまずは30記事を目指します!
【采配 落合博満】人材育成の肝は、相手をよく観察することと答えを教えず考えさせることだ - K七のまずは30記事を目指します!
人間味ある指導者を目指す方におすすめします
曺監督は人間にあふれているので
指導者として完璧ではないのかもしれません。
ただ、応援したくなる指導者であり、
関心を強く持ちたくなるチームづくりをされています。
ご覧いただきありがとうございます。
プロ野球勝ち続ける意識改革 辻発彦【読書 第35冊】 - K七のまずは30記事を目指します!
このブログは「はてなブログ」で運営しています。
はてなブログの方は、読者登録お願いします(^-^)