プロ野球勝ち続ける意識改革
今日は野球本。
野球本は、野球本そのものとしても楽しめますし、
企業経営の本としても楽しめます。
辻発彦は
首位打者も獲得しています。
ヤクルトスワローズ移籍後引退。
コーチとしてヤクルト、横浜などを経て、2006WBCコーチ、
中日ドラゴンス2軍監督、1軍総合コーチ。
2017年から西武ライオンズ1軍監督になってます。
6つの章は監督目線
決断
名采配
人心掌握
意識改革
チーム力
マネジメント
辻の現役時代の話もありますが、
辻の話より当時の監督の考え方で書かれています。
その頃の話は、広岡、森、野村がメインです。
コーチになってからは落合、王の話です。
強い意志と信念の塊のような広岡達朗監督。100%を求め、その100%を実現するために厳しい練習と管理を選手に課した。
当たり前のことを当たり前にやることの大切さ、難しさを教えてくれたのが森祇晶監督。
豊富な経験とデータに裏打ちされたID野球を完成させた野村克也監督。
選手と一緒に戦い、選手を奮い立たせた王貞治監督。
グラウンドの片隅からじっと見守ることで、選手たちの能力を存分に引き出した落合博満監督。
この文に集約されていますね。
辻本人は王タイプと言ってます。
2018年CSでホークスに敗れ日本シリーズに進めませんでした。
試合後の本拠地最終セレモニーで悔しさのあまり号泣し言葉を詰まらせた場面は、
まさに一緒に戦っているな、と思いました。
うーん、というところもあります
2008年中日ドラゴンズ2軍監督時代の4月、
無死満塁の好機に堂上剛裕が三振、高柳秀樹打撃コーチが「死ね」と発言。
これを聞いていた森岡良介選手が抗議した。
翌日の練習前、
「上司に逆らうということは、何があっても許されない。これが会社ならクビだ」と訓示し、森岡は1週間の謹慎処分になった。
試合後、森岡を呼んで一対一で話をしてわかってくれた。
とは書いてありますが、
森岡と甲子園で戦った人間がK七の会社の同僚にいたもので、
あまり有名な選手ではないですが森岡を知っていました。
彼はその後トライアウトに合格しヤクルトに入団。
2009~2016年までヤクルトで現役を続け、2017年からはコーチを務めています。
K七ならこう考えます
死ねと言われても、
極限の信頼関係が構築されていれば問題にならなかったかもしれない。
問題が起きてしまった時点で上司の能力不足ではないか。
いろいろな面で学びが多い本なのでおすすめします
辻は源田をうまく使ったことが大きいです。
源田は13日に死球を手首に受けたので、今後が心配ですね。
第12冊でも辻と源田について触れましたのでどうぞご覧ください。
ご覧いただきありがとうございます。