【君たちはどう生きるか 吉野源三郎】は挿絵が良いです!マンガ版より岩波版で!子供には脇田和の挿絵を見て想像力を育んでほしい

 

読書感想 第63冊

 

 

君たちはどう生きるか

 

 

吉野源三郎

 

岩波書店

 

 

 

マンガ版が大ヒットし

原作が見直されたこの本。

 

 

 

1931年の満州事変から4年後の

1935年に書かれました。

 

 

 

第一次世界大戦で混迷を深める世界。

次の戦争へと混沌とする大日本帝国。

先の見えない世の中で

人はどう生きるべきかを説いたのが

『君たちはどう生きるか』です。

 

 

 

自由な執筆が制限される時代に

健やかな子供の成長への願いを託した作品なんです。

 

 

 

 

 

 

吉野源三郎??

 

1899-1988

東京帝国大学卒業後、

大日本帝国陸軍に入隊。

除隊後、社会主義団体に出入りし、

治安維持法事件で逮捕される。

1935年に『君たちはどう生きるか』が入る

全16冊の『日本少国民文庫』の編集主任となり

吉野はこれを執筆した。

 

 

 

当初『君たちはどう生きるか』は

『日本少国民文庫』の編集をした山本有三が執筆予定だったが、

体調を崩したために吉野が書いたそうです。

 

 

 

目次からは?

 

中学2年生の本田潤一、

あだ名はコペル君。

亡くなったお父さんは銀行の重役だったので

裕福な家庭です。

近所に住む叔父さんと

人間と社会について学んでいく物語です。

 

 

 

・へんな経験

・勇ましき友

・ニュートンの林檎と粉ミルク

・貧しき友

・ナポレオンと四人の少年

・雪の日の出来事

・石段の思い出

・凱旋

・水仙の芽とガンダーラの仏像

・春の朝

からなります。

目次から内容を想像してみてください。

 

 

 

この本の面白い特徴は、

章の終わりに6か所

「おじさんのノート」

という大人目線の見解、やさしい解説が載っていて

子どもに考えさせるヒントになっています。

 

 

 

その目次は、

・ものの見方について

・真実の経験について

・人間の結びつきについて

・人間であるからには

・偉大な人間とはどんな人か

・人間の悩みと、過ちと、偉大さについて

からなります。

こちらも併せて想像してみてください。

 

 

 

人間という一人の存在

 

人間はひとりで生きているのではなく、

広い社会の中の一分子であること。

銀座のデパートの屋上から銀座通りを見た時の

人と車。

粉ミルクがどう作られ自分のもとに届くのか。

 

 

 

人間の悩みと、過ちと、偉大さとについて

 

友人を裏切り寝込んでしまった時に

友人にお詫びの手紙を書くところ、

母親に説得されるところ、

友達が家に来てくれるところは

有名なところですが、

やっぱり良いです。

 

 

 

 

岩波版『君たちはどう生きるか』の挿絵は秀逸でしょう!

 

 

挿絵の素晴らしさが読者の想像力を成長させる

売れたマンガ版も良いです。

 

 

 

でも読み物というやつは

読んだ人が想像を膨らませる事が出来る

素晴らしい代物です。

 

 

 

調べたところ脇田和という方が書かれています。

軽井沢には脇田美術館があるそうです。

 

 

 

味があって、温かみがあって、愛があります。

 

 

 

子どもが読んで想像力を掻き立てる後押しをするのに

十分すぎる素晴らしい挿絵なんです。

 

 

 

見ていない方は損をしていると思います。

ぜひ岩波版もご覧ください。 

 

 

 

 

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