【「小池劇場」が日本を滅ぼす 有本香】読書 第16冊

「小池劇場」が日本を滅ぼす

 

有本香

 

幻冬舎

 

 

 

突然飛び出してきたのが有本香。

小池百合子をたたきまくる有本香はどんな人なのか。

勉強させてもらいます。

 

 

 

 

 

有本香とは

 

旅行雑誌編集長、上場企業の広報担当を経て独立、だそうです。

『中国の「日本買収」計画』とか

『リベラルの中国認識が日本を滅ぼす』が著書になってますけど、

 『中国茶 香りの万華鏡』とか

『シンガポール美的亜細亜食堂(ダイニング)』も書いてます。

 

ここまで内容が振り切っているのはスゴイです。

 

 

 

小池百合子を叩きまくります。

 

全編を通じて豊洲市場移転を取り上げています。

・小池劇場の選挙

・石原慎太郎

・小池支持のメディア

・築地市場

一気に書き綴った様子で冷静に読まれると突っ込みどころが多いです。

 

 

 

豊洲移転問題は建築と土壌

 

豊洲移転問題の発端は、2016の都知事選ではないと思います。

選挙の争点の中心は、猪瀬さんの金と東京オリンピックだったでしょう。

 

 

都知事選は2016年7月31日でした。

2016年6月29日から8月13日まで、

建築士の森山高至が豊洲の安全性について連載ブログを書いてます。

そして、森山氏はテレビに出まくります。

 

 

2016年8月31日に小池都知事から移転延期が発表されます。

 

2月あたりから日刊ゲンダイが豊洲の安全性を記事にしていますが、

日刊ゲンダイのこの手のネタはいつものことですから

日刊ゲンダイが火元ではここまで問題にならなかったのです。

 

森山氏をメディアで活躍させたのはいったい誰だったのでしょうか?

 

 

 

大卸、仲卸とも移転延期で苦戦した現実

 

豊洲移転が延期になり、

その間に水産部・青果部ともに関連業者がジワジワ弱体化したのは否めません。

 

 

 

築地市場の再利用については、

市場として活かすのは難しいから国際会議場にする申し訳ない

と小池百合子は頭を下げたほうがいいです。

 

国際会議場としての利用で間違いではないはずです。

築地に食のテーマパークなんていらないです。

 

守りに回った時の小池百合子はダメですね。

 

 

 

K七としては、

豊洲市場の図面を最初見た時点で、死亡事故が起きるような酷い設計でしたし、

大卸には良いが、仲卸・小売商には使い勝手が悪い設計だと思いました。

 

 

 

豊洲市場自体のハードの問題以上に問題なのは、

水産卸・仲卸・業者の商売と社会性に対する意識の低さにあると思います。

業界の中では、水産は海賊だ、かっぱらいだ、と云う人がいるくらいなんで…

 

 

 

 

お金を払う価値はないかなあ

小池百合子は上っ面だけの政治家ですし、

有本香の攻めもそれほど強烈ではない。

おばさん同士でなにやってるのって感じです。

 

 

 

1300円プラス税で買える本は他にあります。

だからなんだ、という本でしたね。

想定の範囲内ですけど、がっかりです。

 

 

 

 

 

 

ご覧いただきありがとうございます。