【日本型組織の病を考える 村木厚子】はインパクトと主張が弱いかもしれないが、国策捜査・国策逮捕・拘置所を知ることができる

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読書感想 第58冊

日本型組織の病を考える

 

村木厚子

 

角川新書

 

 

 

前に村木厚子は『あきらめない』という本を紹介しました。

 

この『日本型組織の病を考える』は2018年8月初版です。

前著と被っている部分が多いですが、

2009年郵便不正事件については今回の方が詳しいです。

 

 

 

【あきらめない 村木厚子】読書感想 第7冊 - K七のまずは30記事を目指します!

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村木厚子??

 

労働省入省から厚生労働事務次官。

1955年高知県生まれ、高知大学卒。

2015年に退官し、民間で活躍をされています。

 

 

 

郵便不正事件の裁判と拘置所生活に詳しい

 

第1章 国家の暴走に巻き込まれた日

第2章 拘置所で目にした日本社会の陰

この2章を割いて事件とその裁判勝つまでのことを記しています。

 

 

 

この本が出たときは

日大アメフト事件まっさかり

でした。

 

 

 

帯にも、

「公文書改竄、セクハラ問題、日大アメフト事件…

 繰り返される不祥事の本質は何か?

 冤罪のち厚労事務次官を務めて知った

 硬直した組織を変える「静かな改革」とは」

となっています。

 

 

 

第3章 日本型組織で不祥事がやまない理由

第4章 公務員はこれからどう生きるか

で組織の問題や公務員の役割に触れています。

 

第5章 村木流「静かな改革」の極意

で公務員時代の実話をあげながら女性のキャリアについて記しています。

 

第6章 退官後も「世直し」を続ける

で退官後の取り組みと日本の闇について述べています。

 

 

 

『あきらめない』では拘置所に読んだ本を紹介しています。

この本のなかでも2冊の本を紹介してくれていますよ。

①マシューサイド『失敗の科学』

②岡檀『生き心地の良い町』

 

 

 

今後の日本型組織の提案

 

村木さんは日本型組織、公務員の問題点を指摘しながらも

否定はしていません。

 

また、行政、企業、非政府組織、

の3つが連携していくことが大切だとしています。

現状は行政が何もかも主導であることも問題だとしています。

 

 

 

問題点が分かっているだけましだと思いますが、

その問題点に対して行動を起こすことがスタートです。

いつ、どのように、行動するかです。

 

 

 

日本は今から変われるのでしょうか?

それとも

先延ばしにして次の世代に問題を押し付けるのか?

それとも

私達の時代に日本は破滅してしまうのか?

 

 

 

いずれの道もいばらの道なのでしょうね。

 

 

 

ご覧いただきありがとうございます。

 

 

 

「小池劇場」が日本を滅ぼす 有本香【読書 第16冊】 - K七のまずは30記事を目指します!

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