【人手不足なのになぜ賃金が上がらないのか 玄田有史編】読書 第9冊

人手不足なのになぜ賃金が上がらないのか

 

 

玄田有史編

 

慶應義塾大学出版会

 

 

 

人手不足なのになぜ賃金が上がらないのか、良いタイトルですな。

まさにその通りです。

東京大学の玄田先生と21名の方がその問題について語っています。

 

 

 

 

 

 

玄田有史とは?

 

東京大学社会科学研究所教授です。

はじめまして。

 

 

 

論文仕立てのお堅めの本です

 

この本は問題提起、データ、考察、結論でほとんど構成されています。

やさしく書いてくれた論文を読む感覚です。

ただ使われているデータは、統計不正が問題になっているいま、

その前提さえも崩れているかもしれませんが…

 

 

 

7つのポイントを中心に読めるつくりになっています。

労働市場の需給

行動経済学

制度

規制

正規・非正規

能力開発・人材育成

高齢問題・世代問題

 

 

 

国内の人不足と国際社会

 

7つのポイント、すべてがうまく行ってない、すべて問題がある、とも言えますし、

すべてそれほど問題ではない、とも読める本です。

問題は複合的に発生しているわけですね。

 

 

 

あと考えないといけないのは、

国内で人材を確保する際の国際競争力でしょう。

この本はあくまで国内だけを論じているので

他の書物で学んでおく必要が生じる本でもあります。

 

 

 

こういう人に読んでほしいという本ではないです…

読んでも読まないでも、こんな問題はあるかな、という

想定の範囲を出ない内容でしょうか。

データはたくさん載ってますので、そこは役に立ちますね。

 

 

ご拝読ありがとうございます。

 

 

 

人手不足なのになぜ賃金が上がらないのか

人手不足なのになぜ賃金が上がらないのか